アブストラクト(15巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 稀釈体外循環の研究(各種代用血漿使用時の腎循環, 腎機能の実験ならびに臨床的研究) |
---|---|
Subtitle : | |
Authors : | 山口繁, 榊原仟 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京女子医科大学外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 15 |
Number : | 12 |
Page : | 1185-1212 |
Year/Month : | 1967 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第1章緒言」人工心肺装置を用いた体外循環法は, 1937年Gibbon1)による人工心肺装置の作成と実験により次第に注目されるようになつた. 1951年Dennis2)により初めて臨床に応用され, 1953年に至りGibbon3)が初めて心房中隔欠損症の手術を用いて成功した. 以来, 人工心肺装置にも多くの改良が加えられ, その安全性が向上するとともに直視下心臓手術の飛躍的な発展となり, 多くの施設に於て開心術が行なわれるようになつた. しかしながら, 心臓外科の進歩は, さらに複雑な心疾患の手術適応の拡大となり, ここに, より長時間の体外循環の安全性が要求されるに至つた. 一方, 手術数の増加は人工心肺装置を満す新鮮血液の不足を来し, その節約の問題4)5)6)が起つてきた. さらに血液を用いた場合の血清肝炎の発生や, Sludging, aggregation7)8)9)10)などによる末梢循環不全が問題となり, ここに, 血液の代りに代用血漿を用いた稀釈体外循環法11)~21)が臨床に用いられるに至つた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |