アブストラクト(15巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸部大動脈瘤の手術症例の検討
Subtitle :
Authors : 川田光三, 竹内成之, 相馬康宏, 須田英明, 井上正, 赤倉一郎
Authors(kana) :
Organization : 慶応義塾大学医学部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 15
Number : 12
Page : 1230-1244
Year/Month : 1967 / 12
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」胸部大動脈瘤に対する外科的治療は, 漸くその手術術式が確立されつつあり, その手術成績も向上してきたが, 欧米の報告に比較してなお満足すべき結果を得ていない. 大動脈瘤の発生原因が, 梅毒, 動脈硬化, 嚢状中膜壊死, 感染などの全身性疾患を基盤としており, 比較的に高令者に多く, 脳, 心, 腎, 肺機能障害をしばしば合併することもその一因をなすものと考えられる. 特に上行, 弓部大動脈瘤においては, 現在胸部外科において最も困難な手術の1つとなつており, 本邦における手術成功例も嚢状動脈瘤に対する切除, 側壁縫合を除くと, 未だ極めて少ない現状である. しかし, 動脈瘤の経過は進行性であり, 経過中に破裂, 大出血を来す危険があり, その予後は重篤な結果を来すため, 早期の外科治療の必要性を痛感している次第である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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