アブストラクト(15巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 結核性膿胸の治療成績 |
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Subtitle : | 症例報告 |
Authors : | 田村政司, 中嶋正, 高浦一, 丸野秀親 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 国立兵庫療養所外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 15 |
Number : | 12 |
Page : | 1260-1266 |
Year/Month : | 1967 / 12 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 今では昔話となつてしまつた人工気胸が肺結核の治療に広く行なわれた頃には, その合併症として結核性膿胸が多発した. 最近は肋膜炎からの続発例も減少したが, 胸部手術の合併症として結核性膿胸が散発しており, 結核化学療法の発達した現今でも, なお結核性膿胸は過去の疾患とはなつていない. 私達は本症の治療にいささか関心を持ち, その成績の一部はすでに発表1)~3)して来たが, 今回は肺切除術後の早期気管枝瘻膿胸を除いた192例について, その治療成績の大要を報告する. 「症例」国立兵庫療養所では昭和14年7月より41年末までの約27年間に, 結核性膿胸の治療を完了したものが192例に達した. 結核性膿胸の定義については諸家の見解が一致しないが, 関口4)の説に従つて, レ線上明瞭な滲出液の貯溜を認め, かつ肋膜腔滲出液が膿漿液性および膿性であることを穿刺または手術により証明した場合とし, 肋膜外剥離腔の病変もこれに準じて広義の膿胸に含ませた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |