アブストラクト(15巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心室中隔欠損症における肺動脈の組織計測学的研究
Subtitle :
Authors : 本田健夫, 葛西森夫
Authors(kana) :
Organization : 東北大学医学部葛西外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 15
Number : 2
Page : 162-177
Year/Month : 1967 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. まえがき」近年, 心臓外科の著しい進歩によつて, 多くの先天性心疾患の外科的治療が可能となり, その手術成績も著明に向上して来つつある1)~6). それに伴つて, 心奇形, 特に左→右短絡を有するものにおける予後を左右する因子として, 心奇形そのものの重篤度以上に, 肺血管床の変化が重要な事が, ますます強調され, 認識されて来ている7)~22). 従来, 先天性心疾患における肺血管床の変化に関しては, 1958年Mayo clinicのHeath,D.およびEdwards,J8), が発表した, 肺の細動脈の中膜と内膜の変化に基づいた型態学的分類法が一般に用いられて来た23)~25). 著者もこれに従つて, 葛西外科教室において手術を施行した心室中隔欠損症43例について, 血行動態との関係を検討したが(図1~3), この分類でいうI度の変化, すなわち中膜肥大は, 乳幼児では生理的にもみられ, これを病的肥大と区別することが困難なことが多く, また見掛け上の肥大と, 実際の肥大との検定が心急なことを感じた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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