アブストラクト(15巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 食道癌手術後の消化吸収ならびに栄養状態に関する研究(胸腔内食道胃吻合例と有茎空腸移植例との比較)
Subtitle :
Authors : 吉田茂, 葛西森夫
Authors(kana) :
Organization : 東北大学医学部葛西外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 15
Number : 2
Page : 178-189
Year/Month : 1967 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」近年食道癌根治手術も各方面で行なわれその手術成績は往時に比し著しく向上した. しかし消化器癌中術後栄養状態の恢復は食道癌の場合特に不良であり, これは根治手術の侵襲度の過大さや高令者という生理条件を除外すれば, 手術方法によつてもかなり影響されているのが事実である. 食道癌術後の消化吸収については, 本教室海野1)の術直後の報告があり, 他に佐藤2), 林田3)等の報告がある. 遠隔時のものについては, 本教室堀野4)が主として胸腔内食道胃吻合例について行ない, 同論文で空腸移植遠隔時2例の消化吸収能が, 食道胃吻合例に比べ優れていることを指摘した. 桂・葛西外科における食道癌根治手術では, 食道または食道胃切除後胸腔内食道胃吻合および有茎空腸移植5)~8)の2法が主としておこなわれて来た. 特に腸間膜血管処理による空腸移植法は桂・石川等によつて開拓され, 葛西はさらに頚部食道切除後の再建法として, 有茎空腸移植法を確立した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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