アブストラクト(15巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 大動脈瘤に関する研究 I. 実験的胸部大動脈瘤の作成と大動脈瘤の血行動態について
Subtitle :
Authors : 渋谷雄也, 和田寿郎
Authors(kana) :
Organization : 札幌医科大学胸部心臓血管外科学教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 15
Number : 5
Page : 545-563
Year/Month : 1967 / 5
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. 緒言」心血管外科の発展とともに, 大動脈瘤の外科的療法も旧い瘤内血栓形成術, 纒絡術より切除術, 人工血管移植術へと進展をみたが, これにともないこれら治療手技の探索, 検討の目的から, より広汎な研究の必要性を生ずるに至り, 基礎的にも大動脈瘤の成因, 発生機序あるいは血行動態について, 種々の試みが為されるようになつてきた. しかし, 実験的に大動脈瘤を作成する明確かつ容易な方法がいまだ確立されていないために, 基礎的研究ことに血行動態については, これを臨床例で検索することは, 破裂, 血栓遊離等の機会があり種々の危険をともなうため, 模型的循環回路による研究が多く, 不完全な結論に終わつたものが多い. さらに従来の血行動態学的研究は, その模型回路に, 種々の水力学的法則を適用した研究が多いが, これは生体における大動脈瘤の循環動態を完全に表現するものとはいえず, これらの理論的推論は実際に大動脈瘤を持つ動物による実験で検討される必要がある.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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