アブストラクト(16巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 同時に多発した原発性肺癌の3例
Subtitle :
Authors : 成毛韶夫*, 末舛恵一*, 尾形利郎*, 米山武志*, 石川七郎*, 下里幸雄**
Authors(kana) :
Organization : *国立がんセンター外科, **国立がんセンター病理
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 16
Number : 2
Page : 153-164
Year/Month : 1968 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」近年, 多発性原発癌の頻度はかなり高いものと考えられているが, 肺に原発性癌の多数をみることは比較的少なく, 特に本邦においてはまれなものである. 私たちは最近, 同時に多発した原発性肺癌の3切除例を経験したので報告し, 合せて文献的考察を加えた. 「症例」 症例1:木○留○, 62才, 男1製材工. I. 家族歴, 既往歴:30才の時, 胃潰瘍のため胃切除術を行なつた以外に特記すべきことはない. タバコは20才の頃より1日20本, 現在にいたるまで吸う. 症歴と経過:1964年3月頃から咳嗽, 粘稠半透明な喀痰があり, 某医にてレ線上異常陰影を指摘され, 同年5月本院受診, 右上葉肺癌の診断にて入院した. 入院時のレ線像で右上肺野に境界の明らかな球状の陰影と, 右下肺野に不規則な索状陰影を認める. (Fig.1 a, b)気管支造影にてB1a B2aの閉塞, B1bの弯曲, 圧排, B5の円筒状拡張がみられ, 気管支鏡検査では特に異常がない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ