アブストラクト（16巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 異所性同種心臓移植における免疫抑制処理と血清蛋白分画の変化に関する実験的研究 |
|---|---|
| Subtitle ： | 特別掲載 |
| Authors ： | 平野敬八郎, 小平正 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 東邦大学医学部第1外科学教室 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 16 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 197-211 |
| Year/Month ： | 1968 / 2 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 「第1章 序文」同種移植成功の鍵は, 拒否現象の早期診断法と, 理想的な免疫抑制法の確立にある. 心臓の同種移植に関しても同じことがいえる. この問題の解明を目指して, 著者は移植実験モデルとしてMann32)の方法を用いて, 成犬の頚部に仔犬の心臓を異所性に移植し, Methotrexate投与, Prednisolone投与, X線照射等の免疫抑制処理を加えて, 生着におよぼす影響および血清蛋白分画の変化を, 電気泳動法39)および免疫電気泳動法57)によつて観察した. その結果, 移植免疫成立の過程を考察し得, 拒否現象の早期診断法として有効であること, およびMethotrexate-Prednisolone併用法によれば, γ-globulin分画の選択的抑制が可能であることを実験的に立証した. 今日移植手技の発達, 免疫抑制法の開発, 移植免疫成立機序の解明などにより臓器移植の発展は目ざましく, 腎, 肝, 肺移植等の発展につれて, 心移植も飛躍的に進歩しつつあるが, 心臓における移植免疫成立機序は完全に究明されたとはいえない. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
