アブストラクト(16巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 体外循環下開心術の前後における体液分布の変動に関する臨床的研究
Subtitle :
Authors : 黒田克彦, 武内敦郎
Authors(kana) :
Organization : 大阪医科大学第2外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 16
Number : 5
Page : 544-568
Year/Month : 1968 / 5
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」人工心肺を用いて行なわれる体外循環はすでに種々の角度から研究され, その装置, 潅流方法および潅流液に関する研究の発展にともなつて, 各種の複雑な直視下心臓手術も, 安全に施行し得るようになり, その症例数も増加している現状にあるが, 一方体外循環の臨床面には今なお未解決の問題が残されているといえよう. たとえば本法は一般手術と異なり, 大量の血液が使用されねばならないが, その際使用されるhomologous bloodが大量であるために生ずる悪影響を指摘すれば以下のごときものが考えられる. まず第1はいわゆるhomologous blood syndromeでDow11)らが体外循環後に生ずる循環動態の変化を実験的に観察したことに始まり, Gadboys15), Litwak35)らも臨床例において体外循環下開心術後に循環血液量が減少する事実を認め, splanchnic poolingやextravascular sequestrationなどを推測している.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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