アブストラクト(16巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気管, 気管支成形術に関する実験的研究
Subtitle : 原著
Authors : 木村不二雄, 砂田輝武
Authors(kana) :
Organization : 岡山大学医学部砂田外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 16
Number : 10
Page : 993-1013
Year/Month : 1968 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第I章 緒言」近年胸部外科の発展はめざましく, 心臓大血管をはじめ各種の疾患が比較的安全に手術されるようになった. しかし気管, 気管支の外科, とくにその成形術に関しては意外なほど進歩していない. この領域については現在まで多数の実験的, また少数の臨床的研究はあるが実地臨床では散発的な成功例が報告されているにすぎず, 未だ一般に認められるような方法は確立されていない. 気管, 気管支の悪性および良性腫瘍による閉塞, 食道または喉頭あるいは甲状腺癌などの浸潤による気管狭窄, 大動脈瘤, 縦隔腫瘍などによる周囲からの圧迫狭窄, さらに最近とくに増加しつつある交通事故あるいは労働災害に伴う気管, 気管支の損傷および瘢痕性狭窄などに基因する呼吸障害に対して, 気道を再建し肺機能を可及的温存するために気管, 気管支成形術を要求される症例にしばしば遭遇するようになった. 気管, 気管支は外気とたえず接触しているためきわめて感染を受けやすく, 手術手技の面でもなお改良の必要があるが, より基本的な縫合材料および補填材料について研究すべき問題が多くのこされている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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