アブストラクト(16巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 静脈移植の研究 ―凍結真空乾燥保存静脈について― |
---|---|
Subtitle : | 原著 |
Authors : | 夷岡迪彦, 和田寿郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 札幌医科大学胸部外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 16 |
Number : | 11 |
Page : | 1096-1111 |
Year/Month : | 1968 / 11 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I 緒言」静脈系血行路再建に対する困難性は, 静脈自体の有する特殊性, すなわち, 低い静脈内圧, 緩い血流速度, 非薄な血管壁の問題と, 適切な移植材料の欠如にある. 現在に至るまで, その可能性が論議, 迫求されてきたが, いまだ, 決定的な方法が確立されていないのが現状である. 移植材料に関しては, 自家静脈による移植, バイパス, または, 窓状移植法が最良の方法とされている. しかし, 自家静脈片は, 採取部位, 形状, 長さ, 太さの点で自ずと制約があり, 臨床面への応用には困難な点が多い. そこで, 自家静脈以外の生体組織片, 自家動脈, 同種動脈, 同種静脈, 心膜, 気管などの応用が検討されてきた. かかる生体組織片を応用するにしても, 採取法, また, 保存法に種々の制約が生じ, その移植結果についても, 必ずしも満足の行くものではなかった. 次いで, 上記の生体組織中の受ける種々の制約が, 全くなく, 容易に利用できる人工線維による代用血管が移植材料として応用されたが, 良好な成績は得られていない. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |