アブストラクト(16巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 東京都庁における肺癌集団検診の研究 |
---|---|
Subtitle : | 原著 |
Authors : | 垣田薫明, 篠井金吾, 早田義博助 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京医科大学外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 16 |
Number : | 11 |
Page : | 1144-1162 |
Year/Month : | 1968 / 11 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第I章 緒言」近年悪性腫瘍の中で肺癌の著しい増加は世界的な傾向であり, わが国における増加率は欧米のそれを上回っているとの報告もみられる1). 肺癌を問わず各臓器癌の治療法の中で, 早期癌に対する外科療法のみが根本的な治療法と言われている現在2), 外科を訪れる肺癌患者のうち, 手術可能なものが40%前後に過ぎない現状では, その予後は当然満足すべき段階ではない. このように早期肺癌が僅少であるということは, 医師の早期癌に対する認識の不足, また患者側からみると病巣が比較的進行しているにもかかわらず無症状であるものが多いこと, すなわち無自覚のため受診を拒否したり, あるいは咳嗽, 喀痰などの症状があっても肺癌に対する関心が薄いため放置されて, 根治手術の時機を失する症例がはなはだ多いためである. いずれにせよ肺癌の予後を良好にするには, 早期癌の早期発見が必須条件であることは言うにおよばない. この目的に沿うため第一に肺癌の定期的集団検診による方法が最短距離である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |