アブストラクト（16巻12号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | ADC保存血による稀釈体外循環の研究 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 礒隆俊, 高橋雅俊 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 東京医科大学外科教室 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 16 |
| Number ： | 12 |
| Page ： | 1189-1203 |
| Year/Month ： | 1968 / 12 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 「第1章 緒言ならびに文献的考案」心臓外科の分野における体外循環は, 従釆新鮮ヘパリン血が用いられで来たが, 新鮮血の入手がしばしば困難なことがある. これらの対策として充填血を節減する方法に人工心肺装置の容量を減ずること, あるいは無血充填潅流法, 代用血漿による稀釈体外循環法, 同一血液型の患者に対して人工心肺の血液をそのまま反復使用する方法などが試みられて来た. 体外循環には新鮮ヘパリン血が最良であるが, 入手が心ずしも容易ではなく体外循環による緊急手術にも難点がある. これらの点からACD保存血が体外循環に使用されるならば心臓外科の普及はさらに増加されるものと思われる. しかしながらACD保存血を体外循環に応用する場合にはかなり大量の血液を必要とすることから幾多の問題がある. すなわち大量のクエン酸によるintoxication, 保存血のpHの低下, 高カリウム血症, 保存日数による溶血, 血小板の減少, あるいは種々な凝固因子の変動などが体外循環に如何に影響するかということである. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
