アブストラクト(16巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 大量稀釈体外循環に関する実験的ならびに臨床的研究(主として40%稀釈群について) |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 酒井圭輔, 杉江三郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 北海道大学医学部第2外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 16 |
Number : | 12 |
Page : | 1204-1229 |
Year/Month : | 1968 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I. 緒言」ここ10数年来, 心臓外科領域における進歩はまことにめざましいものがあるが, これは人工心肺装置および潅流方法の改良とその確立によるものということができる. 体外循環の概念は古くすでに1812年Le Gallois43)に始まるが, 実際に動物に使用しうる人工心肺装置の開発は比較的近年であり, 1937年Gibbon27)により報告された. その後1953年彼は心内欠損閉鎖手術にはじめて人工心肺を使用し, 体外循環による初の成功例を報告した. その後人工心肺使用による体外循環の生理学的, 生化学的研究成果が相ついで発表され, 今日の隆盛をみるにいたった. しかし一方, 心臓外科の発達, 普及にともない人工心肺装置に使用する血液不足は著しく, さらに大量の血液使用による種々の障害が問題にされるようになった. また, 生理学者の間では以前より摘出臓器の潅流に電解液を使用していることや, Gollan28)が低体温下では赤血球のない液体からでも組織は充分の酸素を摂取しうることを示したことより, 血液稀釈体外循環環法が問題となってきた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |