アブストラクト(16巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 気道内加圧による急性肺性心の発生機序に関する実験的研究 |
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Subtitle : | 特掲 |
Authors : | 岡田隆夫, 宮本忍 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 日本大学医学部第2外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 16 |
Number : | 12 |
Page : | 1230-1245 |
Year/Month : | 1968 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I 緒言」1935年McGinn & White1)が急激にして広汎な肺血流障害によって招来された右心障害を急性肺性心Acutecor pulmonaleと名付けて以来, 主として肺塞栓症にもとづく急性肺性心の病態生理についての検索が行なわれてきた2)~5). 教室において急性膿胸, 緊張性血気胸および麻酔事故などにもとづく急性肺性心の症例を経験し6)7)急性肺性心の成因ならびに分類をつぎのように考え肺高血圧症の発生機序について考察を加えてきた8)~10). 急性肺性心の起因と分類 I 肺血管に起因するもの 肺塞栓症 大動脈瘤の肺動脈えの破綻 II 胸腔内圧の急激な増加によるもの 膿血気胸, 横隔ヘルニア III 気道内圧の増加によるもの 爆発, 気管内加圧 IV 肺実質の急激かつ広範な喪失 広範な肺切除 気管内圧が肺循環にどのような影響をおよぼすかは調節呼吸と関連した重要な課題であるために多くの研究があり, 気管内圧が胸腔内圧を上昇させ静脈血の右心環流を障害し, 心拍出量を減少することが認められている11)~13). |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |