アブストラクト（16巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 修正大血管転位症の2例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例報告 |
| Authors ： | 牛田昇*, 大沢幹夫*, 豊泉稔*, 小助川克次*, 臼田多佳夫*, 外山香澄*, 豊田義男**, 中山耕作* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *聖隷浜松病院外科, **聖隷浜松病院小児科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 16 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 73-79 |
| Year/Month ： | 1968 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 「はじめに」修正大血管転位症は比較的稀な疾患とされており, 本邦では1961年高尾等の報告以来現在までに20数例が報告されたにすぎない. われわれは最近, 本症の2例を経験したので報告する. 症例 第1例 19才男 主訴：運動時の軽度呼吸困難および口唇チアノーゼ. 現症歴：出産, 発育ともに正常. 乳幼児期には感冒に罹患し易く, 7才の時初て心雑音を指摘された. 最近になり, 運動時に軽度の呼吸困難および口唇, 爪床に軽いチアノーゼが起るようになつた. 入院時所見：体格, 栄養は良く, 口唇に軽度のチアノーゼを認める. 胸廓の変形なし. 脈搏整90/分, 血圧130/70mmHg, 左右差なし. 前胸部全般に及ぶ収縮期雑音, とくに第2肋間左胸骨縁に最強点を有するLevin3度の雑音があり, 同部での第2音亢進が著明である. 顫動は触れない. 腹部は異常なし. 検査成績：尿, 糞便および血清諸検査, 肝, 腎機能検査は正常, 血液所見では赤血球543万, 白血球6,800, Hb114％, Ht58％と軽度の多血球血症を示す. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
