Title : |
心房および心室中隔欠損に伴った肺静脈狭窄症の手術治験例 |
Subtitle : |
症例報告 |
Authors : |
川島康生, 藤田毅, 上田武, 近森淳二, 堀口幸夫, 内藤泰顕, 野村望, 津森嘉樹, 堀口泰範, 森川頴二, 曲直部寿夫 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
大阪大学第1外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
17 |
Number : |
8 |
Page : |
972-977 |
Year/Month : |
1969 / 8 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
心臓外科の発展に伴い従来稀有と考えられてきた奇形が次第に数多く報告されるようになつたが, 肺動脈還流異常を伴わない肺静脈狭窄及至は閉塞は今日極めて稀な疾患と言える1)~8). われわれは最近, 心房および心室中隔欠損に伴つた肺静脈狭窄の1例を経験し, 手術的に治癒せしめ得たので報告する. 症例患者は15才の男子で高校生. 家族歴に特記すべきことはなく, 妊娠中および出産時には異常は認められていない. 幼少時より上気道感染に罹患し易く, 3才の時に肺結核と診断されて化学療法を受けている. 5才の時某大学病院でこれに心疾患を合併していることが指摘され, 以後激動を避けている. 10才の時に始めて某医より肺結核というのは誤りで, むしろ心疾患そのもののための症状及至は所見であるといわれた. cyanosisは最初は気付かれていなかつたが, 中学校時代より運動時に出現することが認められている. 昭和43年7月1日, 心臓精査のため阪大第1外科を受診. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
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