アブストラクト(17巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Subclavian steal syndromeの1治験例
Subtitle : 症例報告
Authors : 根本普, 中村和雄, 秋山暢夫, 丸山雄二, 村上国男, 粟根康行, 関正威, 多田祐輔, 向山昭吉, 上野明, 井形昭弘*, 中島穣**, 羽田野茂
Authors(kana) :
Organization : 東京大学第2外科, *東京大学神経内科, **中島病院
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 17
Number : 9
Page : 1062-1067
Year/Month : 1969 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 1960年のContorni1)の最初の報告以来, subclavian steal syndromeの手術報告は欧米では100例を越しているが, わが国においては極めて少ない. われわれは最近1例を経験したがで報告し, あわせて若干の文献的考察を試みる. 症例 患者:K.S.38才, 女, 家婦 既往歴:13年前, 妊娠中毒症. この外特記すべきことなし. 家族歴:特記すべきことなし. 現病歴:昭和42年初め頃より度々頭痛, めまい感を覚え自分で売薬を月に一箱位服用していた. 頭痛はとくに左側にみられ, 手の労作により増強するということはなかつた. しかし長く手を使うと左前腕から手にかけて知覚異常および知覚鈍麻がみられた. 昭和42年12月中旬心窩部痛あり, 某病院で胃潰瘍の疑いありといわれて来院. この時に左橈骨動脈の搏動が触れないことを発見された. なお胃透視では潰瘍などの異常所見は認められなかつた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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