アブストラクト（17巻12号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 肺動脈騎乗を伴つた心室中隔高位欠損症 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例報告 |
| Authors ： | 榊原宏, 林健二, 小笠原長康, 村田文夫, 竹内義郎, 松田弘, 内田善夫 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 榊原十全病院外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 17 |
| Number ： | 12 |
| Page ： | 1329-1334 |
| Year/Month ： | 1969 / 12 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 胎生5週から8週にかけて, 心臓球部は逆もどりの廻転を起す. これは心室中隔の線に球中隔が沿うようになるためで, 両中隔が1つの面上にならび, 隔合がはじまり, 右室は肺動脈に, 左室は大動脈に血液を送り得るように分画が完成する1). この球部の逆もどりの程度によつて種々の奇形が生ずる. 今回, 私達は, 大動脈は左室の正常位置から起始し, 肺動脈はその前方において両心室に騎乗し, 高位心室中隔欠損を有する1例を経験し, これを根治し得たので報告する. 本症例は榊原, 高尾らの報告2)によるBoth Great Vessels Arising From The Left Ventrlcleに臨床上きわめて類似しているので, その一変形と見做して考察を行なつた. 症例 患者, 3才, 女 家族歴：両親ともに健康で, 特記すべき事項は認められない. 既往歴：生後2カ月の時, 先天性心疾患を指摘されている. 8カ月, 1才6カ月の2度肺炎に罹患し危篤状態に陥つたが奇跡的に救命したと両親は述べている. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
