アブストラクト(17巻2号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺瘢痕癌の臨床的ならびに病理形態学的研究とくにレ線像の解析について |
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Subtitle : | |
Authors : | 奈良圭司, 赤倉一郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶応義塾大学医学部外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 17 |
Number : | 2 |
Page : | 120-134 |
Year/Month : | 1969 / 2 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第1章 緒言」 肺の瘢痕癌については, 1939年にFriedrich1)が肺野周辺の瘢痕を場として発生したと考えられる肺癌15例の報告を行なつたのが初めてである. 以後, 瘢痕癌が肺癌発生の面より注目をあつめ, 主として病理組織学的研究がなされてきた. しかしながら瘢痕がいかなる機序で癌発生に関与するこについては, なお明らかではない. この解明の1つとして, 微小瘢痕癌症例の系統的な研究がのぞまれる. Luders u. Themel2)は肺瘢痕癌の病理組織学的特徴として, 肺野末梢とりわけ胸膜直下に発生した小型肺癌であること, その発育進展様式を三型に分類しうること, および組織学的には腺癌が多いことを指摘するとともに, その臨床的重要性を強調した. すなわち, 肺瘢痕癌の臨床経過は短かく, 他臓器の転移による症状が初発症状としてみとめられることが多い. このため主病巣の切除の可能性があるにもかかわらず予後は不良である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |