アブストラクト(17巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 修正大血管転位症に伴う合併奇形の外科的治療の問題点 経心室開心根治術2治験例の検討
Subtitle : 症例報告
Authors : 篠崎拓, 秋山文弥, 伊東政敏, 折田雄一, 矢田公, 中納誠也, 千種弘章, 呉海龍, 畠中陸郎, 横田唯一*, 青木高久*
Authors(kana) :
Organization : 市立静岡病院胸部外科, *市立静岡病院産婦人科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 17
Number : 5
Page : 666-673
Year/Month : 1969 / 5
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」1875年Rokitansky1)が, 剖検で両大血管は解剖学的に置換しているが, 生理的には正常の血行動態を保つている例をみて, 修正大血管転位症と命名した. 本症だけでは, 血行動態は正常に保たれているので, 問題はないが, 本症のほとんどが何らかの心内合併奇形を伴つているので15)16)17)開心術の進歩普及した今日, 発生頻度の少ないとされている本症2)に遭遇する機会が多くなつている. われわれも最近本症に伴う心内合併奇形3例の手術症例を経験した(表1). 本邦では1961年高尾3)により剖検例を含めた4例の本症が報告されて以来, 昭和43年10月現在文献的には4)5)6)7)8)9)10)11)12)13)33例に達している. そのうち手術を施行したものは, 13例であるが, 開心根治手術成功例は4例に過ぎない(表2). われわれの開心根治手術治験例2例と試験開胸に終わつた1例を報告し, 本症に伴う心内合併奇形の外科治療の問題を考えてみた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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