アブストラクト(17巻6号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | Ebstein氏病に対する人工弁置換手術の一治験例 |
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Subtitle : | 症例報告 |
Authors : | 服部淳, 岸一夫, 田島玄, 桂忍, 村林彰, 野中拓之 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 関東逓信病院心臓外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 17 |
Number : | 6 |
Page : | 793-798 |
Year/Month : | 1969 / 6 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「はじめに」Ebstein氏病に対する外科的治療の試みは古く, 1953年Goodwin1)によるBlalock手術を初めとし, Glenn手術2)3), 三尖弁挙上転位手術4)5)6)および人工弁置換手術7~17)などがある. しかし最近では人工弁置換による根治手術が好んで用いられる傾向にある(表1). われわれは34才女性の本症に対してSAM弁による人工弁置換手術を行ない良好な結果を得たので報告する. なお本疾患の手術に関する問題点はいくつかあるがこれらの点についても文献的考擦し, 著者の2, 3の見解を述べることとする. 症例 34才女性, 中学入学時身体検査で初めて心疾患を指摘された. その後は激しい運動は避けていた. 短距離競走などはできたが動悸, 息切れがひどかつた. 1967年12月下肢の浮腫を認め, この頃より朝がた急に動悸, 呼吸困難の発作あり1968年4月頃よりほとんど毎日のように嘔気に続く動悸を訴えるようになり当科を訪れる. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |