アブストラクト(18巻6号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 慢性炎症性肺疾患における一側肺全切除の肺循環におよぼす影響について |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 長峰郁夫, 赤倉一郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶応義塾大学医学部外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 18 |
Number : | 6 |
Page : | 588-595 |
Year/Month : | 1970 / 6 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 近年肺結核患者の重症化にともない, 外科療法も一側肺全切除を必要とする症例が増加してきた. 従来, 術後の右心不全を回避すべく肺高血圧症例の一側肺全切除については, 比較的消極的な態度がとられてきた. かかる症例の一側肺全切除を安全に行なうためには, 一般の諸検査のほかに, 右心カテーテル検査, 一側肺動脈閉塞試験などが必要であるとともに, 肺には機能血管である肺血管系と本来栄養血管である気管支血管系があるので, とくに肺血流が減少するような疾患の場合, 気管支血管系が発達し生理学的に両者の関連性を無視することはできないので1), 右心カテーテル検査を行なう場合そのデータの解釈はより正確に行なわれねばならない. そのため著者は22例の慢性炎症性肺疾患の一側肺全切除の前後の肺循環動態について, とくに右心カテーテル検査を中心に研究し, 若干の知見を得たので報告する. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |