Title : |
Taussig-Bing malformationの根治手術成功例について |
Subtitle : |
症例報告 |
Authors : |
川島康生, 藤田毅, 宮本巍, 堀口幸夫, 野村望, 堀口泰範, 岡本重一, 森護, 団野迪昭, 井町恒雄, 曲直部寿夫, 赤松松鶴* |
Authors(kana) : |
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Organization : |
大阪大学医学部附属病院第1外科, *国立愛媛療養所 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
18 |
Number : |
12 |
Page : |
1126-1132 |
Year/Month : |
1970 / 12 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
「1. 緒言」 大動脈が右心室より起始し, 肺動脈が心室中隔欠損の直上より出て, 両心室からの血流を受けるいわゆる, Taussig-Bing malformationは比較的稀な疾患とされ, その外科的治療の報告は極めて少い1)2). われわれは最近本症の1例を経験し, 従来報告のみられない方法によつて根治手術に成功したので報告する. 2. 症例 患者は7才の女児で, 主訴は労作時の易疲労感である. 妊娠8カ月で2750gmで出産し, 1才の時に某医により心室中隔欠損と診断れた. 多少感冒にかかり易い傾向があり, 2才の時には肺炎に罹患している. 5才の時に, 某大学において心臓カテーテル検査を受け, 以後ダイベンチリンの投与を受けていた. 7才の時, 再び国立愛媛療養所でカテーテル検査を施行し, 手術を目的として阪大病院第1外科へ紹介された. 入院時所見としては体格は中等度であり, 運動能力は低下し, 疾走は20m位しかできなかつた. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
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