アブストラクト(18巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 同種弁による大動脈弁置換手術の遠隔成績
Subtitle : 原著
Authors : 川島康生, 堀口泰範, 団野迪昭, 森護, 岡本重一, 橋本聡一, 筆本由幸, 宮本巍, 藤田毅, 曲直部寿夫
Authors(kana) :
Organization : 大阪大学第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 18
Number : 8
Page : 754-761
Year/Month : 1970 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「1. 諸言」 大動脈弁弁膜症に対して人工弁を用いてその置換手術を行なうことは比較的安定した手術成績を得ることができ現在ひろく行なわれている. 然しながらことに大動脈弁輪の小さい症例や大動脈起始部の狭小なものにあつては術後に高度の狭窄を残すことがあり, また僧帽弁置換術術後に比べれば少ないとはいいながらもthromboembolismの発生もかなりの頻度にみられる. Ross1), Barratt-Boyes2)らによつて1962年以来行なわれてきた同種弁による大動脈弁置換手術はこれらの欠陥を除き得るものとして本邦においても注目されてきた. 教室においても1967年5月以来本法を臨床例に用いほぼ満足すべき成績を得ている3~5). 然しながら最近これら同種弁移植について主として弁の耐用性の点から人工弁移植に対する優位性に疑問を抱くものも少くない. そこでわれわれは教室で現在までに行なつた同種弁による大動脈弁置換症例の術後の状態を追跡し, この点に関して検討を加えたので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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