アブストラクト(18巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 縫合操作に伴う食道胃吻合部の血流障害について |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 寺田和彦, 林田健男 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京大学医学部附属病院分院外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 18 |
Number : | 9 |
Page : | 826-844 |
Year/Month : | 1970 / 9 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I 緒言」 食道癌の手術成績は, 幾多先人の努力により向上はして来たが, 他の消化管の手術成績に比較すると, 一般には必ずしも満足すべき状態ではない. ことに縫合不全の発生頻度は施設により, あるいは術者によりかなりの相違があり, きわめてすくない報告がある一方では, なおかなりの高率を示す報告もあり, 胸腔内吻合のばあいには, 今なお手術直接死因の重要な要因として無視できないのが現状である. かような縫合不全の原因としては, 種々なものがあげられてきたが, 一般には, 食道壁に漿膜がない, 外側の縦走筋が弱いう呼吸嚥下運動により創部の安静が保ちにくいと云う他に血液供給が胃, 腸管に較べてすくないのではないかといわれている. したがつて, 食道壁における血流状態に関する知識を整理するとともに, これにもとづいて吻合部局所の血流状態からみた各種縫合法を検討してみることは縫合不全防止のために基本的に重要な知識を提供することになるであろう. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |