アブストラクト(19巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 自家心膜による心室中隔欠損閉鎖の検討-術後心室中隔瘤の発生について-
Subtitle : 症例報告
Authors : 川島康生, 団野迪昭, 森護, 岡本重一, 堀口泰範, 森透, 野村望, 内藤泰顕, 宮本巍, 藤田毅, 曲直部寿夫
Authors(kana) :
Organization : 大阪大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 19
Number : 2
Page : 141-149
Year/Month : 1971 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「1. 緒言」 直接縫合による閉鎖が困難な大きな心室中隔欠損の閉鎖に際しては, 主としてTeflonなどの合成繊維のpatchが補填材料として用いられている. 一方近年に至つて, 主として乳幼児例に対して, 患者自身の心膜をこの目的のために使用することもひろく行なわれるようになつてきた. 著者らもその利点を認め, 心室中隔欠損症の7例にこれを用いたが, そのうちの2例に中隔瘤の発生をみた. 本論文においてはこれら2症例について報告するとともに, 中隔瘤の発生原因について検討し, この方法の臨床応用の限界について一応の結論に達したので報告する. 2. 症例 症例1, K.H.2才男児, 生後7カ月で心疾患を指摘され, 生後1カ月のときに某大学で心臓カテーテル検査をうけ, 心室中隔欠損の診断を受けている. 生後1年11カ月のときに来院, 来院時の体重は11.4kgで, 胸骨左縁第4肋間に最強点を有する3/6度の収縮期雑音を聴取した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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