アブストラクト(19巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 自発気胸の成因と外科療法について
Subtitle : 綜説
Authors : 大畑正昭, 新野晃敏, 宮本忍
Authors(kana) :
Organization : 日本大学医学部第2外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 19
Number : 3
Page : 159-167
Year/Month : 1971 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」最近自発気胸症例が著しく増加していることは, 内外の文献上明らかであり, その原因として従来言われてきた肺結核症との関連性は大きく後退し, 気腫性嚢胞の破裂がその主因であることについては大方の意見が一致している. しかし, 気腫性嚢胞の成立機序については, 発育異常, 炎症および大気汚染などが重視されているが, まだ明らかでなく, この解明には, 多数の切除標本の一貫した病理組織学的な検索が大きな役割を演じるものと考える. 患者の多くが若年層であることから, 自発気胸治療の原則は, できるだけ早期の肺の再膨張と再発防止によつて, 制限されない社会活動を営ませることであるが, 現実には保存的療法か外科的療法か, また, 手術適応基準や術式の撰択などについても各施設によつてまちまちである. このような観点から, 自発気胸の成因と治療について自験例を検討するとともに, 自発気胸の臨床について文献的考察をこころみた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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