アブストラクト（19巻3号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 色素希釈法による先天性心疾患の術後血行動態に関する研究 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 西川孝戒, 新津勝宏 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 岩手医科大学第3外科教室 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 19 |
| Number ： | 3 |
| Page ： | 168-183 |
| Year/Month ： | 1971 / 3 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 「I. 緒言」 心臓手術後の血行動態の解明は, 適正な術後管理の要因であり, 手術修復の良否を判定する最も重要な資料となる. 術後血行動態の変動は時々刻々であり, 複雑な要素が関与している. 色素希釈法は循環動態の多要素, すなわち心拍出量, 循環速度, 異常血流, 異常血行路などを同時にかつ反復して捕え得るので, 術後の経時変動を検索するには極めて有用である. ことにEar-Piece法は患者への侵襲が少ないため, 重篤な術後急性期でも不安なく施行できることがさらに有用性を増している1)8). 色素希釈法による心疾患の術前, 術後の検査は, 近年ますます一般化しており当数室でも従来から日常, 術前診断への応用, 退院時検査として用い, 術前, 術後の比較検討も行なつて来た2). 今回, 著者は色素希釈法を用いて先天性心疾患における術直後から3～4週にわたる血行動態の経時的変動を追求し, 各疾患につき分析検討を行なつた. ことに開心症例と非開心症例の比較, 肺高血圧症を伴う心室中隔欠損症およびファロー四徴症の根治術後の血行動態を中心に検討を加えた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
