アブストラクト(19巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Blalock手術後のFallot四徴症に関する研究 血管心臓撮影による右心室流出路の形態を中心に
Subtitle : 原著
Authors : 小藤田敬介, 三枝正裕
Authors(kana) :
Organization : 東京大学医学部胸部外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 19
Number : 9
Page : 933-944
Year/Month : 1971 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」 Fallot四徴症はチアノーゼを伴う先天性心疾患の中で最も数が多く, 重篤で外科的治療が非常に効果的であり, 症例により手術適応がさまざまであることから, ここ4分の1世紀にわたり心臓外科医が, その治療に最も力を注いできた疾患の1つであろう. 1955年Lillehei1)らがFallot四徴症の根治手術症例を報告して以来, 一次的根治手術の報告が多く, その成績も死亡率10%前後に安定し5)6), 手術適応年令も4才以下にまで拡大されてきた2)3)4). しかしながら5才以下の重症例にはBlalock, Potts, Waterston, Brock手術を行なうという考えが, まだ一般的であり6), これら待機的手術の遠隔成績が明らかになり7)10)~13), 最近は短絡手術後の症例に対する根治手術も増加してきた14)~17). 諸外国においては短絡手術後のFallot四徴症に関して種々の検討が加えられ, 多くの報告がみられるが, 本邦においては少なく, とくに血管心臓撮影による検討は諸外国にもあまりみられない. 著者は東京大学医学部木本外科教室および胸部外科教室において, 鎖骨下動脈肺動脈吻合を行なつた症例のうち, 数年後に血管心臓撮影を行なつた40例について, 吻合部鎖骨下動脈, 右心室流出路, 肺動脈を中心に形態学的検討を加え, いささかの知見を得たので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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