アブストラクト(19巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 左冠動脈内圧加圧時の右冠動脈内圧の変化について
Subtitle : 症例報告
Authors : 横山正義, 乃木道男, 榊原仟
Authors(kana) :
Organization : 東京女子医科大学日本心臓血圧研究所
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 19
Number : 9
Page : 982-984
Year/Month : 1971 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 右冠動脈を起始部附近で結紮すれば右冠動脈内の内圧は結紮直後には著明に低くなる1). 結紮後1日2日とたつうちにこの右冠動脈内の内圧は徐々に上昇し, 結紮後8日たつと右冠動脈内の平均圧は大動脈の平均圧の70%となり, これ以上は上昇しない. 右冠動脈を起始部で結紮すれば右室心筋は虚血状態となり, 左室心筋より右室心筋に副血行路が自然形成される. 一方. 副血行路が形成されるときには, 両者間に圧差があることが必要条件とされている. この圧差が高ければ高いほど正常な左室心筋から虚血状態の右室心筋にむかう副血行路が形成されやすいといわれている. われわれはすでに, 右冠動脈を起始部で結紮した場合, その内圧がどんなスピードで上昇してゆくかにつき報告1)をした(図1). 今回の報告では, 右冠動脈を結紮し, その末梢側の冠動脈内圧を低い状態にしておき, 左冠動脈内圧を人為的に加圧した場合, 左冠動脈から右冠動脈への吻合が急速にできあがるものか否かをしらべた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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