アブストラクト（19巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 交叉循環 |
|---|---|
| Subtitle ： | 綜説 |
| Authors ： | 人見滋樹, 宮本信昭, 寺松孝 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 京都大学結核胸部疾患研究所胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 19 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 985-997 |
| Year/Month ： | 1971 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 「はじめに」2つの個体の血管を連結し, 双方の血液を交叉して循環させる交叉循環は, 1890年にFrederig35)が呼吸生理の実験に犬を用いて行なつたのを嚆矢とし, 以後次々と生理学分野3)32)47)で研究された. 1926年になると, Nyiri72)が実験的尿毒症の治療に本法を用い臨床応用への可能性を示し, その後, 肝疾患, 腎疾患, 骨髄疾患などに対する治療を目的として基礎実験が, Salisbury80～83), Frank34), Joyeuse56), Stewart91), Thalhimer92), Hollingsworth49), Thomas93)らによつて行なわれるようになつた. 臨床的には, 1936年, Prinzmethal77)らが高血圧症の患者で昇圧因子の追求のために4例の交叉循環をCross-Transfusionという形で初めて行なつた. その後, 1940年, Duncan22)らは, 尿毒症の患者と正常腎機能者との間に3例の交叉循環を成功させ, そのうち2例は臨床的にも著効をみたと報告している. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
