アブストラクト(19巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 膜型人工肺の研究 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 安西信行, 榊原仟 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京女子医科大学日本心臓血圧研究所 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 19 |
Number : | 11 |
Page : | 1068-1077 |
Year/Month : | 1971 / 11 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「1. 緒言」人工心肺を用いた体外循環は広範な普及をとげて, 臨床応用されているが, これに用いられている人工肺は気泡型, フィルム円盤型, スクリーン型などがあり, とりわけ昨今の状況としてdisposable typeに製作しやすい気泡型が一般に用いられている. 気泡型人工肺は血液の中に直接酸素を発泡させて, 血液の酸素加と炭酸ガスの遊離を行なわせる方式であるが, これには種々問題がある. 溶血, 血清蛋白変性, 赤血球表面の変化, 脂肪球形成などが主なものであるが, この他にも血小板数の減少, 白血球数の減少などもともない1)2)3), 体外循環が長期になれば問題はさらに大きくなる. 心臓手術は次第に複雑なものも行なうようになり, 体外循環時間も長期化する傾向にある. このような時に上述したような問題を除外できる人工肺の開発は必須と考えられる. 膜型人工肺はこの点から考えると, 血液と酸素が直接接触することなく, したがって気泡型人工肺にみられるような二次的変化はすくなく生理的な人工肺と考えられる. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |