アブストラクト(19巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺静脈還流異常症の臨床的検討 |
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Subtitle : | 症例報告 |
Authors : | 伊東政敏, 秋山文弥, 篠崎拓, 中納誠也, 西田寿夫, 折田雄一 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 静岡市立静岡病院胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 19 |
Number : | 11 |
Page : | 1118-1124 |
Year/Month : | 1971 / 11 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 肺静脈還流異常症は肺静脈の一部または全部が右心系に還流する奇型であり, Brody1)により精細な報告が行なわれた. 本症は総肺静脈還流異常(以下TAPVDと略す)と部分的肺静脈還流異常(以下PAPVDと略す)とに分類される. これらの臨床症状は心房中隔欠損症(以下ASDと略す)に類似しており, ASDと誤診され手術時に本症と判明することがまれでないわれわれはTAPVD 1例, PAPVD 5例の手術経験を得たが, その診断・手術手技などについて若干の知見をえたので報告する. 「症例」症例1 Y. K, 6才, 男. 本症はsupracardiac typeのTAPVDであり, すでに報告したので2)概要をのべる胸部レ線像で典型的な8の字型心陰影, アンギオで垂直肺静脈の左無名静脈への還流が認められた(図1). 手術は, 総肺静脈幹と左心房との側々吻合, ASDの単純縫合閉鎖, 垂直肺静脈の結紮を行なった. 術後経過良好で, 通学中である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |