アブストラクト(19巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 虚血性心疾患に対する心筋内血管移植法の研究 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 伊東治武, 綿貫重雄 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 千葉大学医学部外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 19 |
Number : | 12 |
Page : | 1157-1174 |
Year/Month : | 1971 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第I章 緒言」近年わが国においても, 社会生活の欧米化人口構成の高令化とともに, 欧米諸国のごとく虚血性心疾患による死亡率の増加がみられるようになった. すなわち1967年度の厚生省統計1)によれば心臓疾患による死亡は第3位を占め, なかんずく虚血性心疾患による死亡の占める割合が高いことを示している. 従来この虚血性心疾患に対しては, 内科的治療が主流をなしていたが, 未だ完全な奏効をみるには至っていない. 一方外科的治療法としては1916年Jonnescoが頚部交感神経節切除術を施行して以来, 各種の手術法が考案され臨床にも応用されてきた. しかしいずれも充分な効果が得られず, さらに有効な術式の開発が待たれていた. 1946年Vineberg2)は内胸動脈の分枝を開放, 出血させた状態で心筋内に植込むと, その血液は心筋内で血腫を形成することなく, 心筋のsinusoidより冠循環系に入り, 内胸・冠動脈間に吻合が形成されることを発表し, 1950年3)には臨床例に施行した. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |