アブストラクト(19巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 高度肺高血圧を伴う心室中隔欠損症の術前検査成績 術後動脈血ガス所見と手術成績の関連について |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 石邦輔, 赤倉一郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶応義塾大学医学部外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 19 |
Number : | 12 |
Page : | 1182-1192 |
Year/Month : | 1971 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「はじめに」開心術の進歩により, 軽度ないし中等度の肺高血圧を伴う心室中隔欠損症の手術は極めて安全なものとなり, いずれの施設においてもすぐれた成績がえられるようになった. しかし高度肺高血圧を伴う症例については, いまだ危険度が高く, 手術適応, 開心術の方法, 術後管理などにつきなお検討すべき問題が残されている1)~8). 著者は, 慶大外科およびその関連施設で, 昭和45年10月末日までに経験した高度肺高血圧を伴う心室中隔欠損症について, 術前臨床所見, 検査成績および術後経時的に測定した動脈血ガス分析値と手術成績の関係を検討することにより, かかる症例の手術適応, 術後管理, 術後肺機能の特殊性などを明らかにする目的で本研究を行なった. 〔I〕術前臨床所見, 検査成績と手術成績の検討 1)研究対象, 方法 教室における心室中隔欠損症211例の手術成績は表1のごとく, 肺/収縮期圧比80%以上の高度肺高血圧を伴う症例の死亡率は31%で, 同圧比80%以下の肺高血圧例および肺高血圧を伴わない心室中隔欠損症の成績と比較し, あきらかな差がある. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |