アブストラクト(19巻13号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺の良性腫瘍 |
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Subtitle : | 綜説 |
Authors : | 伊藤元彦, 寺松孝 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 京都大学結核胸部疾患研究所胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 19 |
Number : | 13 |
Page : | 1251-1266 |
Year/Month : | 1971 / 12 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I. 緒言」肺の良性腫瘍は, 気管支, 肺実質および肺肋膜から発生するものにわけられ, それぞれかなり異なった臨床像を呈する. その発生頻度は, 肺癌に比しかなり稀なものとされていて, 全肺腫瘍の2~5%を占めるにすぎない1)2)3). 欧米においては, 一施設における多数の肺良性腫瘍症例をまとめた総説的報告がかなりみられるけれども4)5)6), わが国においては, 従来, 個々の肺の良性腫瘍に関する1例報告や, 林らによる気管支腺腫のReview7), 塩沢らによる肺過誤腫のReview8)9)10)11)など以外, 肺の良性腫瘍についてのまとまった報告は, 今までに2, 3のものがみられるのみである12)13)14). われわれは, 現在までに1,000例余の肺癌症例の治療に関係して来たが, 同期間に気管支腺腫および肺腺腫12例, その他の肺の良性腫瘍19例を経験した. これらのうち若干のものは, われわれの研究室からすでに報告されているが12)15)16), 本稿においては, 自験例に内外の文献を加え, 肺の良性腫瘍について総説してみる. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |