アブストラクト(19巻13号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 異種弁移植に関する研究 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 草島勝之, 和田寿郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 札幌医科大学外科学第2講座 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 19 |
Number : | 13 |
Page : | 1301-1319 |
Year/Month : | 1971 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第1章 緒言」もはや, 弁形成術では弁機能の改善が見込まれない, いわゆる荒廃した心臓弁に対してその弁の置換が唯一の治療手段であることは, 諸家の意見の一致するところである. 置換心臓弁, すなわち, 代用弁としては, 各種人工弁および同種弁, 異種弁, あるいは自家組織弁などの自然弁とがある. 人工弁はボール弁を中心として, ディスク弁, リーフレット弁などが開発され53), これら人工弁による外科治療は著しい臨床症状の改善をもたらし, その効果は高く評価され, 重症心臓弁膜症外科治療の主流をなしているのが現状である. しかしこれら解剖学的形態を模倣したり, あるいはその形態を無視し, 機能的面のみをとりあげた人工弁は, 血行動態的にまた耐久性の面で, 必ずしも問題点は解決されるに至らず, 血栓形成, 低心拍出量症候群, 心内膜損傷, 不整脈, 重症貧血, あるいは, 弁機能不全など, 不快な合併症を有することが報告されてきている. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |