アブストラクト(19巻13号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 血栓人工弁に対する処置 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 和田寿郎, 小松作蔵, 池田滉治, 鎌田幸一 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 札幌医科大学胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 19 |
Number : | 13 |
Page : | 1320-1324 |
Year/Month : | 1971 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「緒言」内科的治療に限界をきたした心臓弁膜症に対する外科手術とくに人工弁置換術は, 最近とくに発展してきた同種または異種などの生物弁による弁置換術とともに, 症例数が増加するにつれてその成績も次第に安定し, 比較的長期にわたる遠隔成績も発表されるようになってきた1)2)3)4). しかしまた人工弁であるが故の合併症も後を絶たず, 依然として弁機能不全や血栓症などが問題となっている. 弁機能不全の1つとしての血栓弁による急性の左心不全や反復する小血栓症などもその中の1つで, これらに対しては人工弁再置換術が主として行なわれてきたが5)6)7)8), 再手術に際して血栓弁から付着した血栓のみを除去して再び良好な弁機能を回復したという報告はわれわれ9)の他にはない. 最近われわれは, Wada-Cutter弁置換後数年を経てから血栓弁による急性左心不全から肺水腫に陥って緊急入院再手術を行なって, 人工弁およびその附近に附着した血栓のみをわれわれが考案した特殊な吸引器を用いて除去し, 弁の再置換は行なわずによい結果を得た例を経験したので報告する. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |