アブストラクト(20巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 自発性気胸の治療 |
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Subtitle : | 綜説 |
Authors : | 柴生田豊1), 大内将弘1), 江川南翔2) |
Authors(kana) : | |
Organization : | 1)東北大学医学部胸部外科, 2)東北大学抗酸菌病研究所外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 20 |
Number : | 1 |
Page : | 1-5 |
Year/Month : | 1972 / 1 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「まえがき」最近世界各国における自発性気胸の増加は, 各方面の注目を浴び, 多数例についての成績が種々の施設より報告されている. これらの報告のなかで目立つ点はその発生因と治療の方針についてであるが, 治療の方針については未だ統一的な見解がないようであり, 内科の立場からは保存的療法が推賞され, 外科の立場からは積極的な手術療法の利点が強調される傾向にあると思われる. それぞれの立場上, 治療法の選択に差のあることは止むを得ないが, ここ数年の報告でおおよその論点は出尽したように思われるので, 本邦例の報告を中心として, 治療方針を整理し, あわせて自験例に基づいてわれわれの見解を述べてみたい. 「自発性気胸の歴史」Withersら1)によれば気胸に関する記載は遠くヒポクラテスの時代に溯るという. Myers2)は1767年Hewsonによって気胸が記載され, 1803年にはPneumothoraxの命名がItardによってなされたことなど, 気胸の医学史的な流れを詳しく述べている. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |