アブストラクト(20巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 体外循環における循環動態の実験的検討
Subtitle : 原著
Authors : 平明, 丸古臣苗, 川島裕雄, 松窪尉雄, 天辰建二, 屋良勲, 寺師一郎, 森下靖雄, 尼子春樹, 西村基
Authors(kana) :
Organization : 鹿児島大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 1
Page : 47-53
Year/Month : 1972 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」1953年5月, Gibbon1)が体外循環を用いて心房中隔欠損症の手術に初めて成功を収めて以来, すでに20年近い歳月が経過した. この間におこなわれた体外循環に関する研究は枚挙に暇なく, 今日では, 体外循環は心臓外科の日常の手段として, 広く安全に使用されるまでに発展した. LeGalloisが, 1812年に, 生体以外の人工的な循環による生命の維持を示唆した突飛な構想は, すでに現実のものとして実用の域に到達したといえよう. しかし, 比較的長時間の体外循環が安全におこなわれる様になった現在といえども, それはあくまでもtemporary heart and lung substituteであることに違いはない. この隘路を打開するために, 現今の体外循環についておこなわれつつある研究の方向を展望すると, その1は, 体外循環そのものの性質を, 可及的生理的な方向に近づけようとする試みで, 体外循環装置, および循環操作の面からのapproachが, これに相当し, 拍動流, 高流量, 膜型人工肺などの導入がある.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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