アブストラクト(20巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心内膜床欠損症(第2篇) 心内膜床欠損症の心血管造影(左室造影70例, 右室造影13例の検討)
Subtitle : 原著
Authors : 工藤龍彦, 今野草二
Authors(kana) :
Organization : 東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 1
Page : 54-60
Year/Month : 1972 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. 緒言」心内膜床欠損症(以下, ECDと略す)の診断に関しては特徴的な心電図所見に加えて, 胸部X線像, 心音図所見さらに心臓カテーテル検査所見などから, ある程度診断は確定するが, 手術に先がけてECD症例の心内解剖および血行動態を把握するためには, 左室造影が最もすぐれていると思われる. とくに診断学の面からECDの左室造影の特徴を整理し, ECDの診断の決め手であるとして最初に報告したのはBaronら1)であるが, その功績は大きい. それ以来, "Goose neck sign"をはじめとする左室造影の特徴所見の表現方法が確立し, 現在までECDの左室造影に関する数多くの報告1~12)がなされてきた. しかし, その特徴所見が全症例の何パーセントにみられるのか, また多くの所見の中で, どれが最も有用なものなのかに関しての論文は以外に少ない6)7)12), そこで著者は70例の左室造影と, 同時に施行した13例の右室造影から得られた所見を検討し, 特徴所見の統計的な意義を明らかにすると同時に, それら特徴所見と心内解剖との関連性を追求した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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