アブストラクト(20巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺癌における縦隔鏡検査成績の検討
Subtitle : 原著
Authors : 人見滋樹, 船津武志, 寺松孝
Authors(kana) :
Organization : 京都大学結核胸部疾患研究所胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 2
Page : 145-150
Year/Month : 1972 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」Carlens2)により確立された従隔鏡検査は, 前上縦隔の観察と生検を可能にした有用な検査法である. ことに肺癌において, 縦隔リンパ節への転移の有無を知ることはその治療方針の決定に重要な意味がある. 著者らは, 肺癌96例に縦隔鏡検査を施行し, その成績について検討したので報告する. 「検査対象」京大胸部研胸部外科で最近5ヵ年間に行なった縦隔鏡検査例は206例である. その内訳をみると, 表1に示したように, 肺癌96例, サルコイドーシス56例, 縦隔腫瘍14例などが主な検査対象となっている. 本論文では, このうち肺癌の症例について, (1)原発巣の位置とリンパ節転移, (2)原発巣の大きさとリンパ節転移, (3)リンパ節転移の部位と率, (4)縦隔鏡検査成績と手術成績などについて検討する. 「成績」(1)リンパ節転移の率表1に示したように, 縦隔鏡検査を行なった肺癌96例のうち原発性肺癌は93例で, そのうち46例(49.4%)に縦隔リンパ節への転移が認められた. 転移性肺癌は3例で, そのうち1例にリンパ節転移が認められた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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