アブストラクト(20巻2号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 術後管理における指尖容積脈波と温度隔差の応用 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 藤倉一郎, 安西信行, 伊藤忠弘, 黒沢博身, 下野達宏 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 国療東長野病院長野循環器センター |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 20 |
Number : | 2 |
Page : | 151-156 |
Year/Month : | 1972 / 2 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「はじめに」体外循環中, 後における血行動態の把握は困難であり, 種々の方法が用いられているが, 一般的なものがない. 臨床的には簡単で, 患者に対する侵襲の少ないことが大切である. データーは定量的で確実であっても, 患者の負担が大きければ, 実用性は乏しいことになる1)2). 現在, 体外循環の管理としては, 時間毎に脈拍, 呼吸数, 体温, 血圧測定のほかに, 静脈圧下心電図の観察が行なわれているのがふつうである・これによって, 患者の血行動態の変化, とりわけショックの前症状をとらえようとしているが十分ではない. ガス分析や, 色素稀釈法を用いた心拍出量の測定なども, 次第に普及しつつある3)4). 私たちは, これらのパラメーターと別に, 末梢皮膚温と直腸温との温度差ならびに指尖容積脈波が, 体外循環中, 後の血行動態, とりわけ末梢循環に深い関係を有することから体外循環中から, 術後にかけて継続的に記録し, 軽度低体温併用体外循環の血行動態とどのように関係しているかを検討した. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |