アブストラクト(20巻5号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 体外循環における拍動流の生理学的意義 |
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Subtitle : | 総説 |
Authors : | 久保克行, 草川実, 矢田公 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 三重大学胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 20 |
Number : | 5 |
Page : | 385-393 |
Year/Month : | 1972 / 5 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「はじめに」人工心肺による体外循環の研究が1937年Gibbon1)により始められて以来, その方面の研究が盛んに行なわれてきたが, 人工心としてはDale-Schuster型拍動ポンプとDe Bakey型ローラーポンプとが中心であった. これら人工心の相違に伴なう利害得失が検討されたが, 1955年Wesolowsky2)が拍動がなくても体外循環を安全に行ない得, 生存させうることを実験的に実証して以来, 拍動流に関する研究は暫く頓挫し, 無拍動に近いDe Bakey型ローラーポンプが主として使用されるようになった. 現在においてもローラーポンプが臨床的に広く応用されており, 拍動式人工心の臨床応用はきわめて少ない. しかし, 体外循環に関する研究の当初から考えられていたように, 血流としては拍動流が生理的であり, その必要性が常に考えられ, 緒方3), 中山4), 浅野5)らを中心とする主として日本の外科医達により研究が進められてきた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |