アブストラクト(20巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心臓外科と細菌感染
Subtitle : 総説
Authors : 阿部稔雄, 彦坂博
Authors(kana) :
Organization : 名古屋大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 8
Page : 615-627
Year/Month : 1972 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I 緒論」どのような外科領域においても, 無菌法が重要であり, 細菌感染予防が重要であることは論を待たない. しかし, 心臓外科領域では, 細菌感染が致死的な敗血症や心内膜炎に移行することが多く, また人工弁や植えこみ式ペースメーカーなどに感染を合併した場合の治療の困難さは周知の事実である. それ故, 心臓外科領域では無菌法や感染予防対策に, 他の外科領域で払う以上の注意を払う必要がある. 一方, 最近, 続続と新しい抗生物質が開発され, また合成されつつある. われわれ臨床家は, これらの新しい抗生物質に対する充分な知識を学ぶにいとまが無いほどであり, 一方, 製薬会社の激しい宣伝に医師としての主体性を失ないかねないほどである. たまたま, このような現状に悩みつつ心臓外科の臨床に従事している時, 第14回日本胸部外科学会関西地方会において, 「心臓手術後の感染症」というシンポジウムが開催された.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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