アブストラクト(20巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 開心術直後の肺機能障害の発生機序について
Subtitle : 原著
Authors : 弥政洋太郎, 清水健, 小暮尚, 岡村永義, 横地浩史, 福田厳
Authors(kana) :
Organization : 名古屋大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 8
Page : 643-651
Year/Month : 1972 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」開心術後に時に進展する肺機能障害は, 手術成績を向上させる上に極めて重要な問題を投げかけるものである. 開心術の適応となる患者の中にはもともと術前において肺機能障害を示す病態がある1)2)3)23). このような患者に麻酔, 体外循環, 外科的侵襲が加えられた場合, 手術直後に肺機能の危機が訪れうることは容易に想像できることである. とくに肺血流の減少している病態に根治術による急激な血流の増大をおこさせる場合(Fallot四徴症根治術), あるいは肺高血圧症を伴う左→右短絡群, 肺うっ血による二次的な肺病変を伴う僧帽弁疾患群などの場合に問題となる. さらに複雑心奇型などで長時間の体外循環を必要とする場合にも肺機能障害の発生し易いことが多くの研究者により指摘されている4)~12). 私達は数年前からこの問題に着目し, 開心術後の肺機能障害の発生病理の解明と, その対策について一連の研究を行ない, 数度にわたって報告してきた13)~20).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ