アブストラクト(20巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺動脈-左房交通症の1例
Subtitle : 症例報告
Authors : 永井勲, 川島康生, 藤田毅, 宮本巍, 内藤泰顕, 曲直部寿夫
Authors(kana) :
Organization : 大阪大学第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 8
Page : 683-689
Year/Month : 1972 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」肺動脈-左房交通症は, 肺動静脈瘻の非常に稀な異型と考えられる, 肺動静脈瘻は, 諸外国では, すでに数百例の報告1)2)がなされ, 現在では, それほどめずらしい疾患ではない. それに対して肺動脈-左房交通症は, 欧米で11例, 本邦では, わずか2例の報告3)~18)があるにすぎない稀有なる疾患である(表1). この疾患は, 症状が重篤で, 放置した場合の予後は絶対的に悪いものであるが, 適確な診断のもとに, 適切なる手術を施行すれば, 状態のdramaticな改善がみられる点で, 外科的疾患として興味深いものである. われわれは, 肺動脈-左房交通症の1例を経験したので報告するとともに文献的考察を加えた. 「症例」患者 : N. M., 6才, 男子. 主訴 : チアノーゼ, 労作時呼吸困難. 家族歴, 既往歴 : 特記すべきことはない. 現病歴 : 生下時よりチアノーゼが認められた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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