アブストラクト(20巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気管支内冷却による肺保存法の研究
Subtitle : 原著
Authors : 山崎史朗, 菊地敬一, 村上勝, 石原恒夫
Authors(kana) :
Organization : 慶応義塾大学医学部外科学教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 9
Page : 709-716
Year/Month : 1972 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「1. はじめに」人間の肺は左右両葉を具え, かつ換気, 血流面でかなりの予備力があるといわれているにも拘わらず, 肺移植に際して, 生きたdonorから一側肺を摘出しrecipientに移植するのは技術的にも機能的にも問題があるように思われる. そこで, 屍体肺を何らかの方法で保存し利用できれば肺移植の臨床はきわめて安全にかつ円滑に行なわれるであろう. 肺移植の研究報告は古くから移植肺機能に関するものが多く, 肺保存に関する報告が見られるようになってからはまだ日が浅い1)~11)27)28). 従来発表されている肺保存法は腎, 心においてすでに行なわれている方法をそのまま踏襲している観がある, 肺が構造, 機能面で多くの特異性を持った臓器であることを考慮して, その特徴を生かした独自の保存法を開発すればさらに長時間の保存が可能になることは十分に期待できよう. 肺は含気性に富み, 気道を通じて末梢の肺胞と外気とが直接交通している.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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