アブストラクト(20巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 膜型人工肺について
Subtitle : 総説
Authors : 砂田輝武, 妹尾嘉昌, 土肥俊之
Authors(kana) :
Organization : 岡山大学第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 10
Page : 751-760
Year/Month : 1972 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」開心手術を行なうための補助手段として人工心肺装置を用いた体外循環法はもっとも普遍的な方法である. 人工心肺装置は元来生理学的臓器機能研究のため考案されたものであるが, ヘパリンが発見されて以来心肺機能代行装置として研究, 開発が進められてきた. 1951年Dennis1)の臨床応用第1例を契機に, 1953年Gibbon2)による臨床使用成功以来今日までの普及, 発展は目をみはらせるものがある. この装置は本質的にはpump部分とoxygenator部分よりなる. pump部分は1)往復運動型(reciprocating type) : Dale-Schuster型にDiaphragma型, 2)tube type : Metalfinger型とRoller型があるが, 現在は流量調節が容易であるDeBakeyの2rollers typeのものが普遍的である. oxygenatorは正常動脈血に近いPO2, PCO2を得ること, すなわち酸素添加と炭酸ガス排出を行なうに必要なガス交換面を要し, この交換面より1)gas-blood interfaceによるもの : 気泡型とフィルム型(回転円板型・スクリーン型), 2)gas-membrane-blood diffusionによる膜型(membrane oxygenator)が考えられていた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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